fc2ブログ

Dandelion

HP「Dandelion」のブログ。 小説、絵、日記、…などなど、気ままに更新します。

「くーじょーくんっ」

とある日曜日。
ベッドに腰かけて足を揺らしている先生が、甘えるように声をかけた。
俺は背中を向けたまま答える。期末試験が近いのだ。

「なんです?」
「もうちょっとしたら休憩しようか」
「ダメです。今日は夜まで勉強します」
「えぇー」
「えーじゃない」

振り替えると不満げな顔が出迎えた。

「アンタ家庭教師だろう。俺を勉強させなくてどうする」
「邪魔してるわけじゃないもん。息抜きしようって言ってるだけ」
「同じです」
「ぜんぜん違うよ!根詰めすぎるより、少しくらい休んで、また集中した方が効率いいんだからね」
「まぁ……」

至極正論だが、それは息抜きした後に集中し直せるやつの話だ。
俺は同時に二つのことができるほど器用じゃない。

「九條くん」

ああもう、そんな不安な顔しないでほしい。
くそ。はっきり言わなきゃいけないのか。

「アナタが好きだからいけないんですよ」
「え?」
「……勉強なんか手につかなくなる」

まじまじと見つめられて、恥ずかしすぎる。
全部全部アナタのせいだよ。
思い通りにいかない毎日も、弾けてしまいそうな心臓も全て。

「……うん。待ってる」
「そうしてください」
「でも、…私もだよ」

先生はぎゅっと抱きつくと、言った。
肩口に小さな吐息がかかる。

「……勉強よりいちゃいちゃしたいなんて、先生失格かな」

かぁっと顔が熱くなる。
ああもう、なんで。

「…………っばか、いいんだよ」
「え?」

どこまで恥ずかしいことを言わせる気だ。



「アンタは俺の彼女なんだから、わがまま言ってもいいんだよ」



だから待っててください。
勉強が終わったら、散々構ってあげますから。


---


久しぶりのエクストラレッスン番外編。
実は今エクストラレッスンのゲームを作ってるので、リハビリに…。

構ってあげると言いつつ、構ってほしいなと思ってるかもしれない九條。
加筆修正するたび九條が年相応になっていってなんだか不思議です。
スポンサーサイト















管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://synodic.blog100.fc2.com/tb.php/717-3f2e85af