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Dandelion

HP「Dandelion」のブログ。 小説、絵、日記、…などなど、気ままに更新します。

こんばんは、フラジールのダンジョン途中で武器が壊れて進めない朔元です。
あああああもういいかい怖ええええ

昨日更新したエンドレスナイン3なのですが、
何回か書き直したので、ボツ案を載せておきます。

選択肢を間違った場合の響平です\(^o^)/
ではでは続きからどうぞ。
「吉良君! テレビ見たよ~!!」

 朝教室に着くなり、クラスメイトがあっという間に僕の席を取り囲んだ。
 ロボコンの収録自体は十日ほど前に終わっていたので、僕は面くらってしまった。そうだ、そういえばオンエアされたのは昨夜だったっけ。

「優勝だなんてすごい!」
「しかも特進科から1人参加だもんな」
「こんなすごいことしてるなら先に言ってよ~っ」

 あまりにみんなが盛り上げてくれるから、そんなすごいことじゃないよ、と苦笑した。
 事実、僕が参加した時にはほぼ設計図は出来上がっていた。僕は効率化を図るためのアドバイスをしただけ。結局テレビにまで出てしまったけれど、賛辞は負傷して出れなかった不運なメンバーが受けるべきだ。

「あーあ、これで吉良君も全国区かぁ」
「うちの学校だけのアイドルだったのにぃ!」

 女子のみんなにそんなことを言われたけれど…。
 僕はもちろん、言った本人さえ、まさかそれが現実のものになるとは、とてもじゃないが予想していなかった。







>エンドレスナイン3







「はぁ……はぁっ……」

 僕は制服のまま、街の人混みを縫って駆け抜けていた。
 夏の日差しが暴力的に素肌を刺す。僕は息苦しさにネクタイを緩めた。それでも足は止めない。
 一際人が多い交差点で、僕はするりと路地に滑り込んだ。

「っ……」

 飲食店のものだろうか、空のダンボールが無造作に積まれていた。
 ここなら身を隠せるだろうか……。
 ずるずるとレンガの壁に背を付けて座り込んだ。体育でしか運動をしない文系に、これはキツイ。
 唾をごくりと飲み込んで、息を吐き出した。浅い呼吸しかできない。こんなにも夏の日差しは暑いのに、僕はこんなにも冷たい汗をかいている。

「よくまぁ毎日飽きもせず……」

 僕は周囲を見渡す。
 ロボコンの様子が全国にオンエアされてから2週間。僕はマスコミに追われ続けていた。
 ただの優勝チームだというならここまで異常な執着は見せないだろう。
 ただ、女の子がいるのがめずらしかったこと、その女の子が相当可愛かったこと。そして信じたくはないが、僕の容姿がマスコミに気に入られてしまったことが原因だった。
 ロボコン直前にメンバーの1人が負傷、突如参入した天才高校生!――
 メンバーの悲劇は、ドラマを盛り上げるのに十分だった。そして僕も音羽も、もう1人のメンバーも、画面鑑賞に耐える容姿だった。それだけのことだ。

「……日本は平和だな」

 さっさと大事件でも起こってしまえ、と不謹慎にも思っていた時だ。
 ぐい、と誰かに腕をひかれた。
 しまった、見つかった――。

「響平!」

 僕は腕をひかれるまま立ち上がると、風で髪がぼさぼさになっている音羽と視線を合わせた。
 ある意味マスコミよりも、今一番会いたくない人物。
 音羽はぎゅっと一度唇を引き結ぶと、真っ赤な顔で叫んだ。

「バカ響平! なんで避けたのよ! どうして喋ってくんなかったのよぉ…っ」
「どうしてって……」

 音羽と会うのはすごく、久しぶりだ。
 2人でいるとマスコミが騒ぐから……優勝インタビュー以来顔を合わせていなかったのだ。学校から帰る時間もバラバラにしたし、校内でも校外でも努めて一緒にいないようにした。
 僕が、勝手に。
 音羽から離れていった。

「教室行ってもいないし、学校中探してもいないし!」
「見つからないようにしてたから……」
「家に直接押しかけてやろうかと思ったけど、あたし、響平の家なんて知らないし!」
「……来ないほうがいいよ、あんな家」
「第一、なんで着信拒否してんの!? 信っじらんない!」
「だって……音羽、納得しないでしょ。話すのやめよう、なんて言っても」
「納得するわけないでしょ!」
「だからだよ。音羽のために言ってるんだ。こんなことになるなら、僕ら一緒にいないほうがいい――」

 バシン!と痛快な音が響き渡った。
 遅れて鈍い痛みが側頭部に走る。どうやら思いっきり殴られたらしい。…こういう時は頬を張り飛ばすのが一般的じゃないの。

「破滅的バカッ!!」

 ぽつ、ぽつ。途端に陰りを帯びた空から、雨粒が落ちてきた。
 さっきまであんなに晴れていたのに。

「あたしのため!? どの口が言うのよ、どの口が!」
「音羽のためだよ。何度だって言う」
「なんで? なんで響平があたしから離れていくの!? そんなのおかしい、絶対に!」
「ねぇ、音羽の夢は何?」
「夢っ…?」
「言ってたよね、無機物のコエを聞くって」

 あの日もこんな雨だった。いつの間にか雨脚は強くなり、容赦なく僕らに降り注ぐ。
 心の準備ができていない分、夏の冷たさはひどく堪える。
 音羽はむっと眉間にシワを作った。

「……そうよ。あたしは大学に行ってもその研究をするのよ」
「命のないモノの声を聞くって……バカバカしくて、ありえない」
「悪かったわねー!」
「うん。でも、ありえないから、夢がある」

 音羽はひゅっと息を呑んだ。

 音羽の言っていることは理想であり夢でしかない。
 でも可能性はゼロじゃない。音羽が夢を見続ける限り、ゼロじゃない。
 そんな夢想は、バカバカしくて、それ故に愛おしい。

「キミはキミらしく生きなよ」

 にっこり笑う僕に、音羽は眉をひそめた。

「……何言ってるの?」
「僕は鳥籠に戻る」
「ねぇ、何言ってんのって言ってんのよ」

---

ここまで書いて、やっぱり違うなーと思って書き直しました。
これは迎えに来たのが音羽だったパターン。まるでゲームの選択肢みたいですがw
これだと響平は音羽と決別するエンドに進んでしまいます。
いくらなんでもそれはまずいだろう、と(笑
決別して、やっぱり離れがたくて、親とケンカして、奏士とも話し合って、そして音羽と同じ道を歩む。
いくらなんでも↑の過程はぐだぐだしすぎなので…。

今の流れだと意外とさくさく進みそうな予感がします。
10にいくまでには確実に終わると思うのですが…私の小説は冗長になるので油断はできない。
イベントダイジェストみたいな形でいきたいですねー。

ではでは☆
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